予測を超えて、驚きの連続となった中間報告会。
5つのワーキンググループ(Working Group:WG)がこの短い期間(2コマ分)で、それぞれVRコンテンツの具体的な計画や実際に制作したコンテンツを共有してくれました。すでにVRの動画の編集をしているグループもあり、驚きです。それぞれのグループの進捗状況(中間報告)を簡単に報告します。
WG「Q」
「”なぜ、Sは突然怒って出て行ったのでしょうか”。その原因を映像の中から探してください。その場に一緒にいる「あなた」が360度の映像の世界から見つけていきましょう」
とても興味深いVR活用だと思いました。四人の登場人物のうちの一人が「参加者」で、参加者はVRの世界に入り込み、その他三人と一緒に行動をします。一緒にいた女子学生が、休憩している時二級に怒って部屋を出て行ってしまいます。きっと何か原因があったに違いません。その理由をなんども再生しながら問いを見つけていくというものです。これは360度の映像を非常にうまく活用した事例だと思いました。
Adobe Premiereで編集しており、360度映像の編集の難しさや気をつける点も報告してくれ大変参考になりました。また360度の世界の中にサブタイトルを入れるなど、他のグループがコンテンツ制作をする上でとても参考になる技術も共有してくれました。
四人が一緒にいるという状況を作るためには、360度カメラの位置をどうするのか(みんなの目線に合わせる高さにすべき。今回は、上から眺めるような映像だった)など課題も見えてきたので本番が楽しみです。
WG
このグループは、大阪府の特別支援学校の生徒たちに、大学生の1日を体験するコンテンツを制作しようというコンセプトでコンテンツ制作をしています。肢体不自由の生徒たちはひとりだけで外に出ることは難しいです。彼らに大学生の生活を通して外の世界を体験してもらうコンテンツを制作することになりました。対象が明確であるため、コンテンツ制作の意図や見せ方が明確なところがとてもいいと思いました。今回、中間報告で見せてくれたのは、受講生のアヨンさん(韓国人留学生)の1日のVRコンテンツでした。私たちも映像をみて「おお!」と驚く場面もたくさんありました。まるでアヨンと一緒に1日を過ごしている感じもしましたし、同時に、幽霊のようになってアヨンの生活を上からのぞいているような感じにもなりました。
今後このグループでは、映像への入り込み方として「幽霊のような傍観者として参加」なのか「その人と一緒に過ごすワタシ」なのか、どういう立場でVRの世界に入ってもらうか検討していくとのことです。実際にコンテンツを作ったからこそ見えてきた明確な課題であったため、今後が楽しみです。
WG:Hing Kong
映像を通したたつきの軽やかな説明からはじまり、すっかり魅了されたところで、このグループのコンテンツ制作のプレゼンがはじまりました。まず最初に思ったのはなんていいチームなんだろうということです。チームワークの良さがプレゼンや話し方、目配せの仕方などからよくわかりました(どのグループもいいチームです!)。
このチームは、VRだからこそ伝えれる表現についてグループで話し合い、VRだからこそ伝えられるコンテンツが何かについて話し合った結果、黒川農場と気仙沼としました。身を置いて見ないと感じにくいことって何?という議論の中で生まれてきたアイデアです。またSDGsにも関連させてくれているので、なぜこのコンテンツを制作するのかについての明確なメッセージも伝わってきました。
たつきのビデオをみて、この制作(価値の創造)のプロセスそのものも記録していきたいと思いました。0から1を生み出すのは本当に大変だけれど、チームだからこそできるチャレンジ。ひとりひとりが、この授業が大切にする「頭一つ分の背伸び(a head taller)」になるための環境になっているなと思いました。期待大です。
WG:Next Action
このグループの行動力に脱帽!LGBTについての理解を深めるVRコンテンツを制作しており、自分たち自身がまずLGBTについて理解を深めなければ、とLGBTに関するコンテンツ制作をしている企業にインタビューをしたり、イベントなどに参加するなどして情報収拾しています。コンテンツ制作のプロセスを通して、テーマについての理解を専門的に深めていくという、実践科目ならでは学び方を見せてくれています。私たちコンテンツ製作者(情報発信者)は誰よりもそのコンテンツについて一番よく知っておくべきだと私は思っています。このグループではまさにそのマインドをもってコンテンツ制作をしており、感心しました。
中間報告では実際にドラマの前半部分をすでに制作してそれを見せてくれました。四人の登場人物のひとりとしてVRの世界に入り込み、そのシーンの一部として参加します。そして最後に「あなたはどう思う?」と声をかけられ、そこで映像が終わります。まるで自分が「本当にそこにいて話しかけられている」感じがしました。
まさにVRだからこそ得られるリアリティでした。その中にいて、緊張感や登場人物の緊張感、動揺、抵抗感がよく伝わってきました。役者のメンバーにも脱帽です。今後後半を制作していくということで、これは本当に楽しみです!
WG:M
このグループは異文化理解のためのVRコンテンツ制作のグループです。かなり早い段階からコンテンツ制作のイメージができており、協力者を募るためのちらしづくりなども同時に進めています。中間報告では、実際に撮影したコンテンツを見せてくれました。まずは撮影してみて、どんな感じなのかを見てから具体的に撮影の仕方、編集の仕方、構成をみていく、ということで、この映像を土台に全体との意見交換をしました。
三人のグループですが、シナリオづくり、撮影、役者を三人が3役です。今後留学生たちに協力してもらいながら、留学生からみた「日本の不思議」を見つけていくということで、これは面白そうです!




