第8回 対話セッションのシェアリング

第8回の実践科目では、前回の対話セッションのうち次の2点について共有しました。

(1)いかに学生主体のプロジェクトをマネージメントするのか
(2)私たち(学生)だからこそできるコンテンツとは

最初は、しょうたがマネージメントについての対話セッションをシェアしてくれました。

VRを活用したコンテンツ制作において、みんなにとってはじめての経験になるため、これまでの知識や経験を活用するということができない。「やり方がわからないこと」「経験をしたことがないこと」を自分たちで試行錯誤しながら進めていく。これまでの学校教育では、学生が「できるように」ある程度準備された環境の中で実践に取り組めていた。しかし、この実践科目では、自分たち自身が、その環境を作り出していく必要がある。この環境は誰かによって与えられるものではなく、実践科目のメンバーで作り出していくほかない。

ある程度使い方や完成のイメージがわけば、明確なゴールを決めて進めることができるけれど、「やり方がわからないこと」「経験をしたことがないこと」に挑戦しているため、なかなか事前に明確なゴールを設定することがむずかしい。みんな、明確なゴールをもとにスケジュールできれば安心感もあり見通しをたてて進めることができるが、こういった、「やり方がわからないこと」「経験をしたことがないこと」については「やりながら考える」「考えながら作る」ので、不安がいっぱいある。この不安がある限り、自分がどう振る舞えばいいのか、どう関わればいいのかがわからず、モチベーションが下がってしまうという問題もあった。やり方がわからないため、「わかっている人に頼ろう」「発言力の強い人にひっぱられる」といった現状もあるという。

「やり方がわからないこと」「経験をしたことがないこと」は誰にとっても不安なことである。これをいかにチームとして乗り越えていくかがこの実践科目での大きな課題になる。「やり方がわからないこと」「経験をしたことがないこと」は一人で乗り越えるのは難しい。だからこそ、チームが、ひとりひとりが「今の自分」をこえる足場になっていけるような関係性をつくっていくことが大切。チームの力があがれば、ひとりひとりの力も育つ。ひとりひとりの力が育てば、チームも育つ。個人とチームを同時に育てていくということが大切な視点であることが共有された。

その具体的な方法として、ひとりひとりが参加できるような「役割」を決めることが大切という。ただ、「役割分担」するのではなく、それぞれの関心や強みにあわせて、適材適所の役割をするということも大切。また、誰かに完全に依存するのではなく、誰もが参加できる機会(場)をつくっていくことが大切だということも共有された。

とても大切な気づきが多い対話セッションのシェアだとと思います。これが実践科目後半にどういかされていくのかが楽しみです。

次に、ちほが「360度映像だからこそできるコンテンツ」についてシェアしてくれました。

動画を見るだけでわかってもらえることが必要不可欠な前提だけど、いきなりコンテンツを見せても、その世界にすぐに入り込むことが難しいということが共有されました。VRの面白さは、「その場の当事者」になれるということだけれど、その場に移動させるための工夫の必要が議論されました。その具体的な方法として、(1)ナレーターによる物語の説明、(2)字幕などを付与することによる情報提供、(3)事前の情報提供、(4)導入部分の工夫、(5)音楽(BGM)をつかった世界観の共有がでました。VRは、利用者の「目」と「耳」を占領することができるのでそれを最大限にいかす。また足りない感覚(かおりなど)は場を少し工夫して5感を使えるようにこと提案されました。